数ある花の中で一番好きな花は何かと問われると、私はすずらんでしょうか。
子供の頃、小学校への通学途中に花がたくさん咲く場所があり、手にいっぱい摘んで良い香りにうっとりしたものです。

北海道の冷涼な気候を好み、可憐な白い花を咲かせることで親しまれているすずらんは、北海道拓殖銀行のシンボル花だったとか。
札幌市の花でもありますが、野生のもは減ってしまい、見かけるのは園芸種のドイツスズランが多いようです。
そんな中、北海道平取町には日本一の広さを誇る野生のすずらん群生地があります。

毎年平取町では期間限定で一般公開する鑑賞会を行っており、今年は5月23日(土)~5月31日(日)まで開催されました。

場所は平取町芽生、本町から約34㎞、車で40分ほどの町営牧場に囲まれた山の中にあります。
という事で、今年も行ってまいりました。
国道からの分岐点には案内看板が。
貫気別の分岐、豊糠方面へ向かいます。
街の街灯もすずらんでした。
やっと到着。 群生地の入口です。





新緑の木々を渡る風がすずらんの香りで満たされていて、思わず深呼吸。
平取の群生地は日本古来の「和種」のすずらん(花が葉の下に隠れてしまう)で、ひっそりと咲く清楚で可憐な姿です。


この群生地の広さは約15ha。かつてこの一帯は軍馬を放し飼いにしていた牧場で、馬はすずらんが有毒であることを知っていて食べ残したのだとか。
昭和30年以降「すずらん祭り」を開催するも乱獲・倒伏が激しく、絶滅の危機に瀕したすずらんを保護管理し10年の歳月をかけ自然の状態に回復させることができたのだそうです。
すぐ近くには平取ダムがあり、ノカピライウォロ・ビジターセンターも見学できました。
※ノカピライウォロとは、アイヌ語で「糠平川沿いで狩りや漁、植物採取など生活資源を得るための場所」という意味だそうです。

すずらん鑑賞会への来場者には、土日限定で各日先着100名に根付きすずらんをプレゼントしています。 以前もらったものをベランダで育てていて、今年も咲いてくれました。
鉢植えでそのまま屋外放置なのに、厳しい冬の寒さに耐え芽吹いた様子を見るとさすが野生種だと感心です。
すずらんは別名「君影草」、花言葉は「幸福の訪れ」「純潔」。
1年に1度だけの、すずらんの香りに癒される贅沢な時間でした。
